毎年高尾では雪が降ります。年に数回程度でしょうか。
今年は割としっかりと降り山頂では15cm程度の積雪がありました。
ちょうどタイミングが合ったのでご近所のクライアントと家族で景信山へスノーハイキングへ行きました。子どもは初めての雪。初めての景信山。
まだ小さいので雪遊びをするほどではないのですが1つの体験としてカラダで覚えておいてもらえれば良いな、と思います。
さて、雪に馴染みのない地域では雪遊びは大人も子どもも一大イベント。非日常感溢れる楽しい時間。
自然に親しむことは健康に大きく寄与するのは想像に難しくないと思います。
野山を駆け巡る子ども=元気いっぱい=健康、そんなイメージ。
色々とその理由を理論的に話をすることはできますが、今回はその1つを紹介。
ミトコンドリアの活性化
成人でおよそ60兆あると言われている「細胞」。その細胞の中には様々な役割を持つ器官があります。
ミトコンドリアはその中の1つ。数ある細胞内小器官のうち特に重要な役割を担います。それはATP(アデノシン三リン酸)の生成。
スポーツをされている方なら耳にしたことがあるかもれませんが、ATPとはエネルギーのこと。運動でも使いますし、内臓を働かせるにも何にでも必要です。要はミトコンドリアが正しく働かないと元気は出ないわ、肌の調子も悪くなるし、筋肉も弱くなる。
とにかく不調になります。言い方が雑ですが。
ちなみにミトコンドリアはほぼ全ての生物の細胞に含まれています。総重量は人間の体重の10%程度。70kgの方なら7kgがエネルギーを生み出すミトコンドリアということです。脳が体重の2~2.5%なので4~5倍。なかなかの重さです。
それだけエネルギーを生み出すということが生きるためには必要不可欠なわけです。
最近ではこの『ミトコンドリアを活性化させる』というのが健康のキーワードになっています。
元々体内に多く存在するミトコンドリアを活性化させることは、疲労回復・筋力増強・美容・疾患予防など日常の健康からスポーツパフォーマンスアップまで強く関与します。
さて、そのミトコンドリアの活性化と雪遊びの接点。
1つは「気温」です。
ミトコンドリアを活性化させるための条件の1つに「10度以下の気温に暴露すること」があります。つまり冬の方がミトコンドリアが活性化しやすいんですね。なんてったって冬は寒いので体の「熱」を生み出さなくては凍え死んでしまいます。体温を維持するのにもエネルギーを使います。夏よりも冬の方がその必要性が高まるので筋が通ります。
気温10度以下がポイントなんですが、寒い冬に暖房をつけておウチでぬくぬくと過ごしているとそのタイミングを逃してしまいます。なので冬でも外遊びをすることをお勧めしています。子どもは風の子、です。
ただ外気温が10度ジャスト程度だとダウンジャケットなどを着ると体が感じる温度はもっと高くなります。これでももちろんそこそこミトコンドリアが活性化しますがもっと効果を発揮させたいところ。
そこで出てくるのが雪遊び。雪が降っている時の外気温は氷点下前後が最低ライン。なので着込んでもやや寒いので気温10度をクリアしやすい。流石に雪の中は防水ジャケットなどを羽織る方が良いですが、少し寒いくらいの気温ならあえて薄着で外出することもオススメです(風邪をひかない程度に)
そしてミトコンドリア活性化の条件のもう1つ。「激しい短時間運動」。
時間でいうと10分程度が目安とされていますが、要はカラダをしっかり使って疲れさせることです。これはまさに雪遊びはクリアします。雪だるまを作るにしても体力が要りますし、雪の中走り回るにも足上げ動作はなかなか疲れる。
ミトコンドリア活性化の条件に当てはまります。
こんな理由で雪遊びは体内のミトコンドリアを活性化させて子どもの成長を促進しますし、大人も健康維持・向上にとても良い。
あと大事なのは楽しむことですね。たかが雪、されど雪。その雪を使ってどう遊ぶか?創造力が培われますね。
妻は毎年雪が降るとトトロを作るのが恒例となっています。手で形成するのは大変らしく、僕が飲んでていたコーヒーの保温タンブラー(持ち手がいい具合の道具になる)を貸したらすごく楽しそうに作っていました。
初めて石器を手に入れたお猿さんを見ている気分(笑)
これが進化というものか・・・
ぜひ皆さんも次回雪が降ったら外に出てみてくださいね。
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