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腋窩の静脈瘤改善



腋窩の静脈瘤改善


ひさびさの症例報告です。いつも遊んでばかりいるわけではありません。

症例報告とはいうもののざっくりした内容です。ご参考までにどうぞ。


クライアント 20代女性

生まれつき右腋の下に静脈瘤のようなものがあり、特段痛みはないがピアノなどでずっと動かしたりしていると右腕が痺れたり、疲労感が出てくる。


こんな症状。写真はないのでイメージとして膝の静脈瘤の写真貼っておきます。

下肢の静脈瘤

原因は色々ありますが当クライアントの場合、話とこれまでカラダを診させてもらう限り肩関節の関節可動域はパッと見正常なんですが肩甲上腕リズムがややずれているし、関節包内運動やエンドフィールも正常から逸脱している(この辺はかなり感覚的なところ)。


元々細身で胸椎上〜中部が硬いのもあり「肩甲下筋」の硬さがあると推測。

肩甲下筋

この筋肉は肩に痛みが出ていない方でも構造上硬くなりやすい筋肉。肩のインナーマッスルとして超重要です。

で、この肩甲下筋の目の前を腋窩静脈が通ります。

腋窩静脈が肩甲下筋の前を通過

なので肩甲下筋が硬くなる→筋肉の膨らみで腋窩静脈を圧迫→症状が出る

と考えます。神経と違って劇的な痛みは出ませんがやはり過負荷がかかると血流が阻害されるので不快感が出ます。まあ肩甲下筋が硬いと大抵首の斜角筋も硬くなるような姿勢になるので神経圧迫も出やすいんですが。


施術内容


肩甲下筋のリリース


基本的に施術では誰でも全身を診ているのでこれだけってわけではありませんが、メインの手技はこれだけ。とにかく筋肉の硬結・癒着をなくします。


これも写真はありませんが仰向けで寝てもらって腋の下(肩甲下筋)を親指押す。それだけ。トリガーポイント療法ってやつです。


施術結果


月1回の施術×3回でかなり腕が軽くなった、静脈瘤の色が薄くなってきたとのこと。生まれつきのものでもピンポイントでアプローチすると3回を目安に改善することが多い気がします。


手技で治るものもあるけれど


慢性症状もスムーズにいくと基本3回前後で改善に向かいますがそのクライアントの生活習慣・ライフスタイルによるところが大きいですね。運動・栄養・休養です。


施術でなんでも治ります!なんていう魔法なんかありません。1回の施術が2時間としても1ヶ月はおよそ730時間。施術は0.0027%に過ぎません。

今回のような原因が肩甲下筋による血流の阻害、というはっきりした原因のものはその原因を取り除けば改善に向かいます。

が、慢性症状や疲労はライフスタイル全部が絡んでいるので施術だけで全部治りません。(そもそも疲労が治るってなんだよ、です)


なのでパーソナルトレーニングや栄養、アウトドアガイドなどトータルでアプローチしているわけです。


どれも健康と豊かさにつながることです。これも大事。あれも大事。


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